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【図解あり】後払い決済とは?コンビニ決済との違いについて解説

お客様からお金を回収する手段のひとつである「コンビニ決済」や「後払い決済」。

最近よく目にするけど、どんな違いがあるのかはいまいち理解できていない・・・という方がいらっしゃるのではないでしょうか。

その他にも「請求書払い」や「翌月払い」など決済に関する用語がが色々ありすぎて分からない!という方向けにそれぞれの違いや特徴について解説していきます。

「コンビニ決済」とは

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早速ですが、図を使ってそれぞれの言葉の意味を説明します!

まず、決済代行会社と契約を結んで料金の回収代行を行うサービス全般を決済代行サービスと言い、クレジットカード決済や口座振替、電子マネー決済など様々な決済手段がある中のひとつに「コンビニ決済」という決済方法が含まれます。

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次に「コンビニ決済」を「誰が債権を管理するか」という観点で見ると、自社で債権を管理する「自社債権型」と代行会社に債権を委託する「債権保証型」に分けられます。

「自社債権型」では購入者の与信管理や督促等を自社で行うのに対し、「債権保証型」では代行会社が債権を買い取り、事業者の代わりにそれらの債権管理を行います。

また「自社債権型」「債権保証型」はそれぞれ「請求書払い」「ペーパーレス決済」という支払い方法に分類されます。

1つ目の「請求書払い」は文字の通り、請求書をコンビニに持ち込み、レジで支払うコンビニ決済のことを指します。物販事業者の場合は一般的に商品と一緒に請求書を同梱する「後払い」式の決済方法として利用されます。また物販だけでなく、会費や寄付、公共料金の支払いなど幅広い用途に使われており、汎用性が高い支払い方法です。

2つ目の「ペーパーレス決済」は支払い番号をコンビニ端末に入力して代金を支払う方法や購入者のアプリにバーコードを表示して支払う方法です。紙を使わずに支払いが可能なため、「ペーパーレス決済」と呼ばれます。例外もありますが、入金通知が事業者に届くスピードが早いため、一般的に商品・サービスの提供前に代金を支払う「前払い」式の決済方法として利用される場合が多いです。

通販の場合「請求書払い」は後払い、「ペーパーレス決済」は前払い式で利用されることが多いと説明しましたが、債権保証型の場合は、代行会社によって未払いのリスクが保証されているため、「請求書払い」「ペーパーレス決済」ともに「後払い」式の決済方法として利用されています。

そのため、請求書払いやペーパーレス決済など支払い方法に関係なく「債権保証型後払い」と言われます。

「後払い決済」の意味

では後払い決済とは何を意味するのでしょうか。

代金を支払う場所によって分類された「コンビニ決済」に対し、「後払い決済」とは、代金を支払うタイミングによって分類された決済手段のことを言います。

「後払い決済」とは、商品やサービスを受け取ってから代金を支払う決済方法を指すため、広義では「自社債権型後払い」も「債権保証型後払い」もどちらも含むことになります。

しかし、近年「後払い決済」の主流が代行会社に債権を委託する「債権保証型後払い」にシフトしつつあり、

「後払い決済」「債権保証型後払い」という認識が広がっています。

事業者も購入者も、「後払い決済」と言えば「債権保証型」の後払い決済をイメージされる方が多くなっています。

「後払い決済」人気の伸び

インターネットの検索結果にも結果が顕著に表れています。「後払い決済」や「コンビニ後払い」と検索すると、そのほとんどが「債権保証型後払い」の情報であり、それらのキーワードに債権保証型後払いの広告が出されています。

参考に過去15年で「コンビニ決済」と「後払い決済」というキーワードがどれくらい検索されているか比較した表を見てみましょう。

「後払い決済=(債権保証型後払い)」は2000年代にサービスが始まったため、サービス開始直後は「後払い決済」というキーワードはほとんど検索されていませんでしたが、2016年にZOZOTOWNで「ツケ払い」として広がった「後払い決済」が開始されたころから検索数が急激に伸びていることが分かります。

(赤:後払い決済 青:コンビニ決済)

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まとめ

今回は「コンビニ決済」と「後払い決済」の言葉の意味について解説しました。

「コンビニ決済」とは債権を誰が管理するかによって分類された「自社債権型後払い」「債権保証型後払い」、さらに支払い方法によって分類された「請求書払い」「ペーパーレス決済」全てを含みます。

一方、「後払い決済」は広く商品・サービスの提供後の代金を支払う決済方法を指し、近年では一般的に「債権保証型後払い」のことを「後払い決済」と言います。

その理由は、自社で債権を管理する「自社債権型後払い」から代行会社が債権管理を行う「債権保証型後払い」に後払い決済の主流が変わってきているためです。

今後は、「債権保証型後払い」の中でも請求書タイプだけでなく、アプリなどで支払いができるペーパーレスタイプの後払い決済にシフトしていくのではないかと思います。

決済方法を整理する上でこちらの記事が役立てば幸いです。最後までお読みいただき、ありがとうございました!